大きな高音や小さな低音は易しく、
大きな低音や小さな高音は難しいです。
フルートが得意な音域や音量を外れて、
演奏することが求められる場面もあります。
先生は一言、
「もっと吹いて!」「もっと抑えて!」
と言いますが、意外と奥が深いのが
このダイナミクス(強弱)の悩みです。
苦手なよくある原因として
- 息のスピード(圧力)が適切ではない
- 息の量が適切ではない
- 楽器に対して息の入り方が適切ではない
というものが挙げられます。
その中でも圧力に関してが一番多く、
- 大きな音を出そうとして圧がかかりすぎる
- 小さな音を出そうとして圧が弱すぎる
というのが主な原因です。
唇で作る息の通り道(アンブシュア)の大きさが
基本的に圧の要になりますが、
口の中の空間の広さや、そのための顎の位置も
とても重要になってきます。
総合的なコントロール力や
バランスの取り方が重要なので、
- スラーをつけた跳躍練習
- タンギングなしの発音練習
- ロングトーン
- ホイッスルトーン
など息の瞬発力を鍛える練習や
逆に一定量をキープする練習、
出したい息の量をコントロールする練習や教材を取り上げることが多いです。
解決まで少し時間がかかりやすい問題なので、
慌てず落ち着いて感触を掴みながら
良い音、狙った音量に近づけていくことが大切です。